昌徳宮 月灯り紀行

夜間観覧、最後は昌徳宮。五大宮のうちでも唯一、ユネスコ世界文化遺産に登録されている貴重な古宮です。

先に訪れた景福宮・昌慶宮の夜間開放とは異なり、昌徳宮はガイドさんの説明を聞きながら宮内を見て回るツアーの形式でした。1日100人限定の貴重なツアー、チケットは30,000ウォンです。

組ごとに引率のガイドさんが一人。音声ガイド機のイヤホンからガイドさんの案内が聞こえます。外国人向けの回には日本語の解説もあるらしいですが、韓国人向けの回に参加したので、もちろん解説は韓国語でした。(解説ちゃんと聞かずに写真撮ってたので、どっちでも変わらなかったかもしれませんが)基本的に組ごとの団体行動で、ガイドさんについて移動します。移動がけっこうハイペースで、のんびり写真撮ってるとおいて行かれます。

夜の昌徳宮のメインスポットは宙合楼。ここまでハイペースで歩いてきますが、こちらではじっくり撮影タイムを取ってもらえました。広大な敷地に100人しかいない、そんな静けさの中、聞こえてくる笛の音色が美しいです。

最後は全ての組が集まって、伝統音楽の演奏を鑑賞します。夜間は少し肌寒い季節でしたが、暖かいお茶とお茶菓子をいただきました。

この「月灯り紀行」は毎月の満月の夜(前後数日)にのみの開催。今回僕が参加した日も幸い天気が良く、常にキレイなお月さまが顔を見せてくれていました。静かな夜を過ごせ、おみやげももらえて、大満足です。

昌徳宮 月灯り紀行
チャンドックン タルピッキヘン
창덕궁 달빛기행

昌慶宮 夜間観覧

夜間観覧、お次は昌慶宮(チャンギョングン)です。

外国からの観光客にとっては景福宮ほど知られていない昌慶宮ですが、韓国の人の中では景福宮よりも好きという人も多い気がします。昌慶宮には自然が多いので、休日をゆっくり過ごすために訪れる人も多いのかもしれません。そんな僕も昌慶宮派の一人。夜間観覧にも期待が高まります。チケットは1,000ウォンと景福宮より安かったです。ただし外国人枠は先着順100人と景福宮より狭いみたいですね。

昌慶宮は広大な敷地と豊富な樹木が特長です。奥まで進んで行くと大温室もあり、中には熱帯地方の植物が生息しています。

昌慶宮の夜間観覧は景福宮と比べると全体的に暗めにまとまっており上品な感じでした。建物もキレイです。景福宮のような外側からのライトアップではなく、内側からの明かりで全体的に落ち着いたトーンです。

昌慶宮夜間観覧は落ち着いた雰囲気。大人のカップルがデートするのにも良さそうだなあと思いました。実際、デート率は高かったように思います。しかし韓国男子達、暗い中でも彼女の写真一生懸命撮ってあげて、偉いですね。

昌慶宮夜間開放行事
チャンギョングン夜間開放行事
창경궁 야간개장행사

景福宮 夜間観覧

韓国を代表する古宮である景福宮。韓国旅行の定番スポットですが、夜にも観覧ができるのはご存知でしょうか。

夜間観覧は開催時期とそうでないときがあるので、事前に調べて行くことをおすすめします。光化門がライトアップされているときが夜間観覧のチャンスですね。門を通り抜けると右側にチケット売場があります。チケットは3,000ウォン、外国人は先着順200人まで入場ができます。

韓国の古宮は配色がケバいなと思いますが、夜間だとなかなか落ち着いた雰囲気に感じられます。景福宮夜間観覧のメインスポットは、なんといっても慶会楼(キョンフェルー)でしょう。ライトアップされた建物と周りにそびえ立つ松の木が、水面に反射してなんとも言えない幻想的な光景を作っています。

景福宮は都会のど真ん中に位置しているので、伝統建築物と最新のビルディングとの組み合わせもまたステキですね。夜景で見るとなおさらです。季節によっては肌寒いかもしれませんが、寒さも忘れさせてくれるような美しい夜景でした。

景福宮夜間開放行事
キョンボックン夜間開放行事
경복궁 야간개장행사

正東津

世界一海岸に近い駅へ行ってみましたよ。

正東津(チョンドンジン)はソウルからずーっと東へ進んだ江原道(カンウォンド)の町。「世界一海岸に近い駅」であると同時に、日の出の名所でもあります。日の出を見るためにソウルの清涼里(チョンニャンリ)駅を23時に出発、着いたのは朝4時半、、江原道は韓国でも最も寒い地域。2018年には冬季オリンピックも開催されますね。3月とはいえ真夜中は超寒いです。

行くところも無いのでうどんを食べながら時間をつぶしていると徐々に夜明けの気配が。海岸に出てみると、写真を撮ってる人がワンサカ。どこにいたんだ、こんなに。水平線から浮かび上がる日の出は、確かに見応えアリでした。

それから、江原道は水がとてもキレイですね。小魚が泳いでいるのもよく見えます。タクシー運転手のアジョシは済州島に遊びに行ったけど水が汚くて残念だったと豪語していました。うーん、実際に江原道の海を見ると確かに納得してしまうかも。

ソウルから正東津駅までは一般の特急列車であるムグンファ号での移動になるので、片道5時間の長旅です。往復10時間はなかなか体にこたえます。そんな正東津も、2018年のピョンチャンオリンピックに合わせて高速鉄道KTXの工事が進められており、完成すればソウルから江陵(ガンヌン)駅まで1時間程度で行けてしまうということです。(※江陵駅は正東津駅の隣駅)
その頃になったらまた行ってみようかな。

江原道 江陵市 正東津駅
カンウォンド ガンヌン市 チョンドンジン駅
경기도 강릉시 정동진역

清道

大邱(テグ)に住む友人を訪ねて遊びに行ったら、大邱ではなく清道(チョンド)というところに連れて行かれたというお話です。

ソウルから大邱まではKTXで2時間弱(東大邱駅)、大邱からチョンドは約30分。慶尚北道に位置するチョンド「郡」は、ソウルはもちろん、人口約250万の大邱市と比べても、かなりの田舎。そして有名なものは「闘牛」と「柿」。

個人的には闘牛を見てみたかったのですが、あいにくシーズン外でした。チョンド郡の公式サイトによると、闘牛場は「同時收容人員15,000名規模」「超大型の自動開閉式ドーム」らしいです。昨年ソウルで完成した韓国初のドーム式野球場「高尺スカイドーム」が収容人数18,000人なのを考えると、けっこういい勝負ですね。

闘牛をあきらめて向かったのは「清道ワイントンネル」。昔は通行用のトンネルとして使っていたところを、今はワイン倉庫として活用しているんです。トンネルの入り口にはやっぱり柿。トンネル内ではワインの試飲もできます。実はワインはあんまり得意ではないんですが、柿ワインはなかなかイケました。

夜はもう一つの名所、プロバンスへ。90年代にオープンしたチョンドテーマランドという遊園地が、2012年にチョンドプロバンス フォトランドとしてリニューアルしたんですって。まぁ今どきこの立地で遊園地では厳しいでしょうから、時代に合わせたなかなか賢い選択だったのではないでしょうか。2月の寒空の下、なかなかにぎわっていました。

チョンドはソウルでは味わえない、韓国の「田舎」を感じることができる町でした。もし大邱を訪れる機会があるんだったら、チョンドまで足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。いつか闘牛も見てみたいですね。

慶尚北道 清道郡 清道ワイントンネル/清道プロバンス
キョンサンプクト チョンドグン チョンドワイントンネル/チョンドプロバンス
경산북도 청도군 청도와인터널/청도프로방스

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