清道

大邱(テグ)に住む友人を訪ねて遊びに行ったら、大邱ではなく清道(チョンド)というところに連れて行かれたというお話です。

ソウルから大邱まではKTXで2時間弱(東大邱駅)、大邱からチョンドは約30分。慶尚北道に位置するチョンド「郡」は、ソウルはもちろん、人口約250万の大邱市と比べても、かなりの田舎。そして有名なものは「闘牛」と「柿」。

個人的には闘牛を見てみたかったのですが、あいにくシーズン外でした。チョンド郡の公式サイトによると、闘牛場は「同時收容人員15,000名規模」「超大型の自動開閉式ドーム」らしいです。昨年ソウルで完成した韓国初のドーム式野球場「高尺スカイドーム」が収容人数18,000人なのを考えると、けっこういい勝負ですね。

闘牛をあきらめて向かったのは「清道ワイントンネル」。昔は通行用のトンネルとして使っていたところを、今はワイン倉庫として活用しているんです。トンネルの入り口にはやっぱり柿。トンネル内ではワインの試飲もできます。実はワインはあんまり得意ではないんですが、柿ワインはなかなかイケました。

夜はもう一つの名所、プロバンスへ。90年代にオープンしたチョンドテーマランドという遊園地が、2012年にチョンドプロバンス フォトランドとしてリニューアルしたんですって。まぁ今どきこの立地で遊園地では厳しいでしょうから、時代に合わせたなかなか賢い選択だったのではないでしょうか。2月の寒空の下、なかなかにぎわっていました。

チョンドはソウルでは味わえない、韓国の「田舎」を感じることができる町でした。もし大邱を訪れる機会があるんだったら、チョンドまで足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。いつか闘牛も見てみたいですね。

慶尚北道 清道郡 清道ワイントンネル/清道プロバンス
キョンサンプクト チョンドグン チョンドワイントンネル/チョンドプロバンス
경산북도 청도군 청도와인터널/청도프로방스

ヘイリ芸術村

ソウルの北、北朝鮮のすぐ下に位置するパジュ市。
そこには韓国の芸術家達が集まるヘイリ芸術村(マウル)という町があります。

美術館や博物館、ギャラリーなどが立ち並ぶ中、今回のイチバンのお目当てだったのは「韓国近現代史博物館」(한국현근대사박물관)。1960代頃の韓国を再現したミニチュアの町です。入場料は大人1人7000ウォン、子供は5000ウォン。

近現代史博物館、思ったよりも内部は広くて、なかなか楽しめました。60年代の韓国といえばまだ漢江の奇跡と呼ばれた経済成長の前。高度成長期前の日本の姿を彷彿とさせる雰囲気です。貧しいながらも人と人とが力を合わせて一生懸命生きていた、そんな時代ですね。

ヘイリマウルを訪れたのは2月のまだまだ寒さの残る日。残念ながらあんまり人がいなくて、ちょっと寂しかったです。暖かいときに来た方が良かったのかも。ここだけのために1時間かけて行くのはちょっと大変でしたけど、アウトレットで買い物したあとに寄ってみるのも良いかもしれません。

ちなみに「ヘイリ」というのは、パジュ地域で昔から歌われていた民謡に出てくる間の手だそうですよ。

京畿道 坡州市 ヘイリ芸術村
キョンギド パジュ市 ヘイリマウル
경기도 파주시 헤이리마을

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